「カスペ!間違いだらけの健康ジョーシキ」で紹介されていた新事実です。
『コラーゲンを食べても翌朝肌はツルツルにならない!』と提唱するのは、M’sクリニック南麻布の院長 Dr.伊藤まゆ。
えー!ですよね。
だって、コラーゲン鍋などを食べた翌日は、お肌がつやつやする実感ありますよね?
でも伊藤先生は、それは違うと言うのです。
では、コラーゲンを摂っても美肌にはなれないのでしょうか?
この答えはNO!コラーゲンで美肌にはなれます。
ただし、コラーゲンを摂って効率よく美肌になるには、ある食べ方をしなければならないと言うのです。
そんな気になるお話をまとめてみたいと思います。
コラーゲンを食べても翌朝肌はツルツルにならないの?
実は本当にならないんです。
人の肌の表面は”表皮”と言います。
そして、その下には”真皮層”があって、そこにコラーゲン繊維というものがあって、その密度が高いと肌がつるつるってことになるんです。
このコラーゲン繊維の密度を、コラーゲンを摂る前と、コラーゲンを摂った翌日に計測するという実験が番組で行われました。
食べたのはコラーゲンたっぷりの参鶏湯(サムゲタン)。
参鶏湯(サムゲタン)100gに含まれるコラーゲン量は2000mgだそうです。
ぷっるぷるのコラーゲンたっぷりなので、見ているだけでもつやつやになれそうな気がしてきますよね。
で、実験の結果は。。。
目元、ほほ、口元のコラーゲンの状態を測定しましたが、ほぼ変化なし!
若干数値が上がったり下がったりしていますが、誤差の範囲で片付けれる程度だそうです。。。
●柴田理恵54歳の結果
●大場久美子53歳の結果
●春香クリスティーン(21歳)
つまり、コラーゲンを食べた翌日、お肌がぷるぷるする実感があってもそれは気のせい。。。
もしくは、コラーゲン料理はけっこう塩分が使われていることが多いので、むくみではないのか?とのこと。
数値では、コラーゲンを食べても翌朝のお肌には全く影響が出ていませんでしたという結果に終わりました。
コラーゲンって一体何?食べても意味がないの?
コラーゲンを食べても翌朝肌はツルツルにならない!って言われると、じゃあ、コラーゲンって摂っても意ないの?
そもそもコラーゲンって何?もう歳をとってしまうとコラーゲンって増やすことできないの?
色々疑問がわいてきます。。。
《1:コラーゲンって何?》
みんな大好きコラーゲン!ですが、知っているようで知らないのがコラーゲン。
そもそもコラーゲンって何なんでしょう?
コラーゲンって聞くとお肌!と思いますが、顔だけでなく身体中にコラーゲンはあるものなんです。
髪や骨、筋肉や内臓にまでコラーゲンはあるんです。
そしてコラーゲンは年齢と共に減って、ハリがなくなってシワができるって思われがちですが、これは間違い。
※こちらにも若干詳しく書きました→コラーゲンのお話
老化によってなくなってしまうコラーゲンの量は全体のわずか10%程度だけなんだそうです。
では、なんで老化するとお肌にハリがなくなってしまうんでしょう?
それは、コラーゲン量が減ったのではなく、元気がなくなってしまうからなんです。
つまり、長年放置してしまってブチッと切れてしまう輪ゴムのように劣化してしまうんだそうです。
では、コラーゲンをまた元気にしてやるってことはできないのでしょうか?
その答えは「できる!」でした~。内心ホッとしました。
※その方法については後に書いています。
《2:コラーゲンは取っても全く意味はないの?》
これはNO!
コラーゲンは摂取しても意味がない訳ではないそうです。
そもそもコラーゲンはそのまま食べて、そのまま肌のコラーゲンになる訳ではありません。
コラーゲンを食べると、アミノ酸に分解されから、身体に吸収されます。
アミノ酸はダメージを受けたコラーゲン繊維を元気にしたりする“繊維芽細胞”を刺激するんだそうです。
この”繊維芽細胞”は年齢と共に数が減ってしまうものなんだそうです。
さらに困ったことに、怠けてしまう性質もあるんだとか。。。
なので、若々しさを保つにはこの”繊維芽細胞”を叱咤激励する役割が必要と言われているんです。それがアミノ酸なんです!
つまりごくごくコンパクトにまとめると、
コラーゲンを食べる→アミノ酸に分解→繊維芽細胞をガンバレー!と応援→やる気になった繊維芽細胞がコラーゲン繊維を修復!→お肌ぷるぷる!
ってメカニズムらしいです。
《3:コラーゲンは増やすことはできないのでしょうか?》
コラーゲンが年齢と共に減ってしまうのは、わずか10%のみという話は先にしましたが、この減ってしまった10%分のコラーゲンは、残念ながら増やすことはできないそうです。
でもまだ諦めるには早いですよね。だって残り90%があるんですから。
要は、この90%のコラーゲンをどうやって若々しく保つか!これが重要になってくるんですね。
それにはケアが必要で、コラーゲンを摂るのもケアの大切な一つだそうです。
ケアをしっかり行うことで、肌のハリを取り戻すことができるかもしれないんです。
じゃあ、やっぱりコラーゲンを食べればお肌はプルプルになるってことになるのでは?
と想いがちですが、コラーゲンは毎日食べれば良いってわけではないようです。
これにはコラーゲンの摂り方に、大きなポイントがあるそうです。
コラーゲンを効率良く摂取するにはこうすれば良い!
コラーゲンを食べた翌朝、肌はツルツルにならないって実験結果は出ていますが、これは1日食べたくらいでは効果はないってことなんだそうです。
では毎日コラーゲンを摂ると効果はあるのでしょうか?
その答えこそが新常識なんです!!
『コラーゲンは毎日食べるよりも、1週間おきに食べる方が断然効率的にお肌がツルツルになる!』
のです。
双子姉妹が1ヶ月間、姉は1週間おきにコラーゲンを摂取し、妹は毎日コラーゲンを摂取するという実験を行いました。
結果、毎日コラーゲンを食べた妹(青い線)のコラーゲン繊維の密度よりも、1週間おきに食べた姉(赤い線)の方が、グンと高くなっていることが分かります。
※ゴルゴとはゴルゴ13のこのシワのことだそうです。
コラーゲン密度が上がると、お肌のキメもアップするんですが、こんな結果になってました。
伊藤先生談によると、
「1週間目食べて、それがそのまま効きいて、終わりではなく、刺激をして休んでも一度しっかり刺激をした事がキッカケとなっている可能性がある。」
繊維芽細胞に一度しっかりと刺激を与えることで、その後コラーゲンは元気のままってことです。
結果、食べていなかった期間があるにも関わらず、上昇し続けました。
※あくまでこれは伊藤先生の仮説を番組で検証したものなので、全ての人に有効なのかどうかはさらなる研究が必要です。
なので、実際に試す場合は医師と相談するか、自身の正しい判断の元で責任を持って行いましょう。
ちなみにコラーゲンの摂り方のポイントをまとめると…
- コラーゲンは1日5000mgを目安に食べる。
- 1週間毎日コラーゲンを摂ったら、翌週は魚や肉などは食べずにコラーゲンを摂取しないようにする。
《コラーゲン料理の例》
- 手羽元3本(可食部150g)→コラーゲン2090mg
- 鰻の蒲焼100g→コラーゲン5530mg
- ジュレドレッシング(ゼラチン1g)スプーン2杯程度→1000mg
- 牛すじの煮込み→コラーゲン4980mg
- かつお節(1g)→17mg
- かまぼこ(30g)→114mg
実際、スキンケアも同じで、使い始めた頃は効果が出て、お肌が良くなった!と感じていても、1年2年と使い続けるうちに肌は慣れてしまったのか、良い状態が続かなくなるっていう経験があります。
コラーゲンも同じなのかな?と個人的に感じました。
メリハリ!これが大切なんですね。